TENTH GUIDE
新築建売の住宅性能、
評価書で確認する項目
「住宅性能評価あり」だけでは、等級や評価の段階までは分かりません。設計と建設、評価項目、交付時期を分けて確認します。
住宅性能表示制度は、住宅の性能を共通のルールで評価・表示する仕組みです。ただし、評価書があることだけで住宅のすべての品質や将来の不具合が保証されるわけではありません。購入する号棟の資料を特定し、評価の種類と項目を確認します。
1設計評価と建設評価を分ける
設計住宅性能評価は、設計図書の段階で評価したものです。建設住宅性能評価は、施工段階・完成段階の検査を経て交付される評価書です。設計評価があることだけで、完成時の検査まで終わったとは限りません。
| 資料 | 主に分かること | 確認する時期 |
|---|---|---|
| 設計住宅性能評価書 | 設計図書に基づく評価結果 | 契約前・着工前 |
| 建設住宅性能評価書 | 施工・完成段階の検査を経た評価結果 | 交付予定・引渡し時 |
| 仕様書・設計図 | 断熱材、窓、設備等の個別仕様 | 物件・号棟ごと |
国土交通省の住宅性能表示制度の案内で制度の全体像を確認し、売主には購入号棟の評価書を示してもらいます。
2等級は評価項目ごとに見る
耐震、劣化対策、維持管理、温熱環境・エネルギー消費量など、評価は項目ごとに表示されます。ひとつの等級だけで「高性能」と決めつけず、家族が重視する項目と等級を一覧にします。
- 構造の安定:地震や風などに対する評価
- 劣化の軽減:長く使うための対策
- 維持管理・更新:配管などの点検・交換のしやすさ
- 温熱環境・エネルギー:断熱や省エネに関する評価
等級の意味、評価方法、対象外の項目は資料の注記を読みます。設備や実際の光熱費、将来の修繕費まで評価書だけで予測できるわけではありません。
3評価書と広告・仕様書を照合する
広告の「耐震等級取得」「省エネ性能」などの表示は、購入する号棟のどの資料に基づくか確認します。現場名が同じでも号棟や間取りで仕様が違う場合があるため、一般的なシリーズの説明をそのまま当てはめません。
評価書の種類と交付予定は? 購入号棟の等級はいくつ? 評価機関はどこ? 広告の表示と評価書・仕様書が一致する? 引渡し時に受け取る書類は?
資料に食い違いがある場合は、口頭の説明だけで契約を進めず、修正資料または書面の回答を受け取ります。
4性能だけでなく立地・維持管理も確認する
住宅性能評価は建物の評価です。浸水・土砂災害などの立地リスク、道路や周辺環境、日照・騒音、点検や修繕の窓口は別に確認します。評価が高いことと、自分の暮らしに合うことは同じではありません。
完成前なら図面と評価書、完成後なら現地・建設評価書・引渡し前チェックを照合します。急いで結論を出さず、家族が気にする項目を先に決めてから物件を比較してください。
評価書を一緒に読み解く
物件URLや提示された評価書・仕様書の項目をお知らせいただければ、確認すべき質問を整理します。