TWELFTH GUIDE
新築建売のローン特約とは?
審査に落ちた場合と解除期限の確認
住宅ローンの審査結果が契約後に出る場合は、ローン特約の対象となる融資・期限・解除方法を契約書で確認します。手付解除とは別の仕組みです。
新築建売では、売買契約を結んだ後に住宅ローンの正式審査を受けることがあります。そのとき、契約書に書かれた条件を満たさなければ解除できる「ローン特約」があるか、まず確認します。
ローン特約は、手付金を放棄して契約をやめる手付解除とは目的も条件も異なります。契約書の文言によって結果が変わるため、「審査に落ちれば必ず自動で解約できる」「支払ったお金は必ず全額戻る」とは言い切れません。
1ローン特約と手付解除は別の仕組み
ローン特約は、融資を利用する前提で契約し、定めた融資の全部または一部が承認されなかった場合に、契約を白紙解除したり解除権を行使したりする条件です。不動産適正取引推進機構のQ&Aも、融資金融機関・融資額・承認までの期間・不承認時の対応を明確にするよう案内しています。
一方、手付解除は、相手方が契約の履行に着手する前など、契約で定めた期限や条件の範囲で手付金を放棄して解除する制度です。ローン審査に関する解除と同じ扱いではありません。解除の可否、返金、仲介報酬の扱いは契約書と媒介契約の条項を確認してください。
2契約前に確認する5項目
契約前に、口頭説明だけでなく重要事項説明書・売買契約書のローン条項へ具体的に書かれているかを確認します。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 1. 金融機関 | 申込先の銀行名が具体的に特定されているか。「等」だけでなく、対象範囲を確認する。 |
| 2. 融資金額 | 必要な借入額、融資の全部・一部が承認されない場合の扱い。 |
| 3. 承認期限 | いつまでに審査結果が出る条件か。申込・本審査の期限も分けて確認する。 |
| 4. 解除期限・方法 | 解除期限、通知先、書面などの方法、期限を過ぎた場合の扱い。 |
| 5. 減額時の対応 | 希望額より少ない承認になった場合、自己資金を足すのか、解除できるのか。 |
審査が遅れそうなときや申込先を変えるときは、期限を過ぎる前に売主・仲介会社へ相談し、延長や変更は必ず書面で合意します。
3審査に落ちたときの動き
- 金融機関からの審査結果と、契約書の対象金融機関・金額・期限を照合する。
- 解除を希望する場合は、契約書が定める期限内に定められた方法で通知する。
- 手付金などの返還対象、仲介報酬その他の費用は、それぞれの契約書・条項を確認する。
ローン特約に基づいて有効に解除される場合、支払済みの手付金は返還されます。ただし、特約の適用条件、通知期限・方法、仲介報酬などの費用は別に確認が必要です。審査結果だけで自己判断して連絡を止めず、まず契約を担当した仲介会社へ相談してください。別の仲介会社への乗り換えを勧める記事ではありません。
4期限前に担当者・専門家へ相談する
契約前に条項の意味が分からない、解除期限が迫っている、売主や仲介会社との見解が違うという場合は、原契約を担当した仲介会社に確認し、必要に応じて弁護士などの専門家へ相談します。まけまっせが個別契約の解除可否や返金を判断するものではありません。
契約前の確認項目を整理する
購入予定の物件について、ローン条項のどこを確認すればよいか、質問メモづくりをお手伝いします。契約上の判断は担当仲介会社や専門家へご確認ください。