FIFTH GUIDE

新築建売の手付金と頭金はどう違う?
契約前に用意する現金と支払時期

新築建売の手付金・頭金・諸費用の違いと、契約から引渡しまでの支払時期を整理。頭金なしでも先に必要な資金、手付解除・ローン特約の確認点を解説します。

公開日:2026年9月14日 / 情報確認日:2026年9月14日

手付金は売買契約に伴って売主へ支払うお金、頭金は住宅代金のうち自己資金で負担する部分です。契約が予定どおり進めば、手付金は売買代金に充当されます。頭金とは役割の違う言葉ですが、支払ったお金が重なることがあります。

そのため、「物件価格+手付金+頭金」と単純に足すと二重計上になりかねません。一方、「頭金なし」と聞いても、契約時の手付金まで不要になるとは限りません。購入総額と、各支払日までに使える資金を分けて確認しましょう。

1手付金・頭金・諸費用は、何を表す言葉か

この記事は、宅建業者が売主となる新築建売を、一般の個人が購入する場合を中心に説明します。まず、資金計画書の言葉を次のように整理します。

手付金

売買契約に伴って売主へ支払うお金。契約が進めば代金に充当される

確認:金額、支払日、受領者、残代金への充当、解除時の扱い

頭金

住宅代金のうち、住宅ローンに頼らず自己資金で負担する部分

確認:手付金を含む金額か、残りをいつ払うか

諸費用

仲介・登記・融資等、住宅代金とは別に必要となる費用

確認:内訳と支払先、融資の対象か、支払日

手元資金

いま使える預貯金など。頭金や諸費用に回す前の資金

確認:入居準備・生活費を残したうえで、いくら使えるか

みずほ銀行も、契約時の手付金が頭金に充当される一般的な関係を説明しています。ただし、資金計画書の「自己資金」欄が諸費用まで含むかは、書式と説明を確認してください。みずほ銀行「住宅ローンの頭金の目安は?」

たとえば頭金を予定しているなら、「この頭金の中に、先に払う手付金が含まれていますか」と聞きます。決済時に確認する残代金は、売買代金から代金に充当する手付金などの支払済額を差し引いたものです。頭金の残りを別に用意する場合も、同じ支払いを重ねて計上しないよう整理します。

2「いつ払うか」と「いつ借りられるか」を並べる

融資の審査結果が出る日と、実際に資金を受け取る日は同じとは限りません。フラット35の新築購入手続でも、審査結果の通知と、その後の借入契約・資金受取りは別の工程として案内されています。住宅金融支援機構「フラット35 融資手続・必要書類」

次の表は支払いを整理する例です。全項目が必ず発生するという意味ではなく、具体的な日付・金額は売買契約と利用する金融機関の条件で確認します。

購入申込の前後

支払い:申込金等を求められるか

準備:支払いの目的、預り証、契約しなかった場合の扱い

売買契約時

支払い:手付金、契約に伴う費用

準備:金額・支払方法・期限。融資実行前に何を用意するか

契約後〜決済前

支払い:中間金の有無、追加工事の前払い、各種手続費用

準備:必要な支払日と、自己資金・融資のどちらで賄うか

決済・引渡し時

支払い:売買残代金、登記・融資等の費用、精算金

準備:融資金の受取り・送金の順序、別に入金しておく額

入居前後

支払い:引越し、家具・家電、追加設備等

準備:見積もりに含まれない支出と、生活費の残額

表の「時期」を実際の支払日に置き換え、担当者と確認します。「決済時にまとめて」と説明された費用も、口座へ前日までの入金が必要か、融資金から支払えるかまで聞いておくと、直前の準備が明確になります。

諸費用全体の内訳は、新築建売の諸費用を安くするための確認ガイドで確認できます。この記事の表には、その見積もりの金額と支払日を転記して使ってください。

3頭金なしでも、先に用意するお金を確認する

物件代金を全額借りる計画でも、契約時に手付金を支払う条件なら、融資金を受け取る前の資金をどう準備するかが問題になります。「頭金なし」と「契約時から現金不要」は、分けて確認する必要があります。

先に支払った手付金や諸費用を融資でどう扱えるかは、金融機関・商品・審査条件で確認します。借入可能額に含められるという説明だけで、先払いした分が希望どおり手元へ戻ると決めつけないでください。金額の対象だけでなく、受取時期と精算方法も質問しましょう。

資金が足りないときは、手付金額や支払条件について調整の余地があるかを契約前に相談します。希望が通るとは限りません。新たな借入で一時的に埋めようとする前に、住宅ローンの金融機関へ相談し、購入予算や契約時期を見直す選択も含めて考えてください。

手付金に全国共通の確定額があるわけではありません。広告や一般的な目安だけで準備額を決めず、その物件の契約案に記載された額と支払日を確認します。

4手付金を払う前に、解除と保全の説明を受ける

手付金は、いつでも返してもらえる預け金とは異なります。宅建業者が売主の場合、売主が契約の履行に着手するまで、買主が手付金を放棄して解除できる仕組みがあります。ただし、履行に着手したかは具体的な行為に関わる判断です。「引渡し前ならいつでも手付金だけでやめられる」とは考えないでください。大阪府「マイホーム購入のためのちょっとアドバイス」手付金の説明

手付解除、契約違反による解除、ローン特約による解除は分けて確認します。重要事項説明書と売買契約書で説明が一致しているか、不明な条項がないかを担当の宅地建物取引士に確認しましょう。大阪府は、業者売主の取引で買主に不利となる手付解除期限にも注意を促しています。大阪府「重要事項説明書の記載不備の事例」

住宅ローンが通らなかったときも、自動的に契約が終わり、手付金が必ず戻るとは限りません。ローン特約の有無、対象の金融機関・融資額、承認予定日、解除の期限、通知や手続の方法を確認します。大阪府は、ローン解除の期限を過ぎてトラブルになった事例を紹介しています。回答が出ないまま期限が近づいたら、期限前に担当者へ確認してください。大阪府「不動産取引の紛争事例」

また、宅建業者が売主の取引には、一定の場合に手付金等の保全措置が必要です。完成・未完成や受領額などで要否が変わるため、自分の契約が対象か、必要ならどの保証書等が交付されるかを支払前に聞きます。この制度は売主の倒産等に備えるもので、自己都合の解約で常に返金される仕組みとは違います。国土交通省「不動産取引における手付金等の保全」

5契約前に埋めたい、資金準備の確認メモ

総額に収まるだけでなく、必要な日に資金が間に合い、購入後の生活費を残せるかまで確認します。次の質問を、売買担当者と金融機関に分けて確認すると進めやすくなります。

  1. 手付金の額・支払日はいつで、売買代金へどう充当されますか。
  2. 計画書の頭金は、支払済みの手付金を含んでいますか。
  3. 融資実行日までに、別途用意する費用と合計額はいくらですか。
  4. 先に支払ったお金を融資でどう扱い、いつ、どの方法で精算しますか。
  5. ローン特約と手付解除の条件・期限・手続は、どこに記載されていますか。
契約を決める前に、支払日順の資金計画を確認したいです。手付金と頭金が重複していないか、融資実行前に必要な金額、入居準備を含めて手元に残る金額を整理したうえで判断したいです。

説明が分からないまま支払いを急ぐ必要はありません。契約の個別判断や紛争は、担当者に書面の根拠を尋ね、必要に応じて行政の不動産相談窓口や弁護士へ確認してください。

物件が決まる前でも、購入費用の疑問から相談できます

まけまっせは、大阪市・指定の北摂・兵庫6市の、宅建業者が売主となる新築木造建売一戸建てが対象です。対応地域と対象条件をご確認ください。

候補がある方は、ポータルサイトのURLと、他社への問い合わせ・内覧・購入申込の状況をお知らせください。他社経由で購入申込書を提出済みの物件、売主から直接購入する取引、販売方針等で紹介できない物件は対象外です。

初回の取扱判定に年収資料・本人確認書類は不要です。LINEで確認・相談するだけでは、媒介契約や購入申込にはなりません。具体的な借入可否や融資条件は金融機関の確認が必要です。

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